創立120周年を迎えた今
創立120周年を迎えた今、私は改めて「貴島会とは、どのような存在であり続けたいのか」を深く考える機会をいただきました。

貴島会の歴史は、明治39年、私の祖父が八尾の地に小さな「貴島医院」を開業したところから始まりました。まだ現在のように医療環境が整っていない時代、地域の方々が安心して診療を受けられる場所を作りたい。
その想いが、私たちの原点です。
そこから120年。
戦争や高度経済成長、人口構造の変化、そして医療制度の改革など、社会は大きく姿を変えてきました。当然、地域の皆さまが医療に求める役割も時代とともに変化してきました。
昭和31年には私の父が大阪市生野区に貴島病院を開院し、その後、昭和39年には現在の八尾市楽音寺に貴島病院本院を開設しました。当時は地域に十分な医療機関がまだ少なく、この地域でしっかり医療を守っていかなければならない」という強い使命感があったと聞いています。

私自身、歴代の歩みを振り返る中で強く感じるのは、「地域に必要とされるものを、その時代ごとに真剣に考え続けてきた」ということです。
病院医療だけではなく、訪問看護、介護老人保健施設、グループホーム、ケアハウス、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅へと事業を広げてきたのも、その想いからでした。
高齢化が進む中で、「治療をする場所」だけでは、地域の暮らしを支えることはできません。
退院後の生活、在宅での療養、ご家族の介護負担、人生の最終段階にどう寄り添うか。
医療と介護の両面から支えていく必要があります。
そのため貴島会では、“病気を診る”だけではなく、“人を支える”ことを大切にしてきました。
その根底にあるのが、私たちが受け継いできた『3S精神』です。
Smile
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顔は「笑顔」で
不安を抱える患者さまにとって、職員の笑顔は安心につながります。
Sincerity
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心に「誠意」を
120年の歴史に甘えることなく、常に誠実に患者さまと向き合う姿勢を大切にしています。
Speed
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動作は「迅速」に
医療の現場では、一瞬の判断や対応が命を左右することがあります。だからこそ迅速さを徹底しています。
私は、この3S精神を日々の現場で実践してくれている職員たちを心から誇りに思っています。
120年という歴史は、建物や設備だけで築かれるものではありません。患者さま一人ひとりに真摯に向き合ってきた“人の積み重ね”こそが、貴島会の歴史そのものです。
近年、医療を取り巻く環境はさらに大きく変化しています。
少子高齢化、人材不足、地域医療の再編、そして医療技術の進歩。変化のスピードはこれまで以上に速くなっています。
しかし、どれだけ時代が変わっても、私たちの使命は変わりません。
「地域の皆さまの命と健康を守ること」
この原点を大切にしながら、伝統を守るだけではなく、新しい医療・介護のあり方にも積極的に挑戦していきたいと考えています。
120年間支えてくださった地域の皆さまへの感謝を胸に。
そして次の100年も、この街に必要とされる存在であり続けられるよう、貴島会はこれからも歩み続けてまいります。
今後、新しいホームページでは患者さまに必要な情報をコラムにして定期的に発信していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
理事長 貴島 秀樹

